引っ越しに、なぜそばを振る舞うのか (北松戸 そば・うどん 手打ちそば長幸)
引っ越しに、なぜそばを振る舞うのか
「引っ越しそば」は、江戸時代中期から江戸を中心として行われるようになった習わし。
転居先に荷物を運び入れたところで、家主、向こう三軒両隣りに、新しく引っ越してきた挨拶としてそばを配るようになった。
元々は、小豆粥を重箱に入れて配ったり、あるいは小豆をそのまま配ったり煎り豆を用いたりもしたようだ。
なぜ、小豆粥や煎り豆そばに変わったのか、その理由について説明してくれる文献がいくつかある。
天明4年(1784)刊の万象亭作洒落本『二日酔おおさかずき』、天保6年(1835)刊の平亭銀鶏の滑稽本『ちまたの噂」、大阪の狂言作者・西沢一鳳が嘉永3年(1850)に書いた『皇都午睡』。
これらの文献には、小豆粥や小豆に比べてそばが安くすんだからそうです。と書かれている。
引っ越しそばは、隣近所へは2つずつ、大家、差配(管理人)には5つというのが決まりだった。
そば(近く)に越してきたに引っかけて、「おそばに末永く」あるいは「細く長くお付き合いをよろしく」といったのは江戸っ子の洒落で、
そばが一番手軽で安上がりだったことが本当の理由だろう。
※そば屋が出していた「そば切手」をそばの代わりに渡すやり方もありました。これは、そば屋に行って切手を出すとそばが食べられたそうです。今だとクーポン券ですね。(そば・うどん百味百題より)
自分は 引っ越しそばは、聞いたことはありますが振る舞ったり、振る舞われたことが無いです。そば業界にいますがやっている人を聞いたことが無いです。今でもやる人っているのでしょうか?
そういえば、うちの近所に引っ越してきて、昼ごはんに食べに来た人はいましたが、「引っ越しそばなので食べに来ました。」と言っていました。少し意味が変わりますね。
もし、この風習が残っているなら3,4月のそば屋は大繁盛ですね。できれば復活してほしい風習です。
昔の日本の方が引っ越しでそばを振舞うなんて、豊かだったのかな。それとも粋や縁起を大切にしていたのでしょうか。今、やったら近所の人は驚くでしょうね。誰かやってみてはいかがでしょうか。
アクセス 手打ちそば長幸
北松戸駅(上野から25分)から徒歩5分 駐車場あり
TEL 047-364-7000
千葉県松戸市上本郷301-30
営業時間 AM11:00~PM9:30
定休日 毎週木曜日(祝日は営業致します。)
12月31日は夜12時まで営業しております。
コメント欄に皆さんで「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶をし合いましょう。
また料理の質問を書いてそれに対して答える伝言板みたいに使ってみてください。